防災&てるてニュース6月号・7月号

鑑石園高齢者地域支援窓口の渡辺です。タイトルの画像は、鑑石園から南西に300mくらいの所にある「鎧ヶ淵(よろいがふち)親水公園」の写真です。鎧ヶ淵親水公園は滝川(たきがわ)という川のほとりで、「永明寺(ようめいじ)」という寺院のすぐ西側にあります。ここは源平の富士川合戦の際に、源頼朝が鎧を脱いで身体を洗った場所だと言われています。

「防災」という題で、なぜこの鎧ヶ淵の写真を載せたかというと、鎧ヶ淵のあるこの滝川が、昭和49年7月7日の七夕豪雨の際、滝川橋付近で氾濫したからです。当時、原田地区の北側では山林を切り開いて富士見台団地を造成中で、その造成地に降った雨の多くが滝川に流れ込み、滝川の水量がかつてないほど増加したと言われています。そして上流から流れて来た流木が滝川橋にひっかかり、滝川橋付近では多くの家が床上浸水となったと言われています。また通常は陸地なのに、水深がおへそのあたりまでという場所もあったそうです。次の写真が、現在の滝川橋付近の写真です。

現在は、昭和49年7月当時と比べ、川幅は広げられ、護岸工事もされましたので、当時と全く同様のことは起きないと思われます。それでも近隣の住民の方々は、大雨が降ると不安だとおっしゃいます。富士市の所在する地域では、富士川、沼川、潤井川などの河川が、大昔から昭和の時代に至るまで、氾濫を繰り返してきました。堤を築いたり、放水路を作ったり、護岸工事をしたり、先人の努力の積み重ねにより、現在では昔と比べてずいぶん水害は減っていると言ってよいでしょう。

富士地域の災害の歴史を記した『富士の災害史 過去に学ぶ』という冊子を、富士市の文化振興課で平成25年に発行しています。それを読むと、先人たちの災害との闘いの歴史がよくわかります。富士市立中央図書館に所蔵されていますので、興味のある方はぜひご一読ください。

 

それでは、「水害の季節です」と題した「てるてニュース6月号」をご紹介します。

 

続けて「てるてニュース7月号」もご紹介します。気象庁の発表では、今年の東海地方の梅雨明けは6月27日頃とのことでした。梅雨入りは6月14日とされていますので、東海地方では、梅雨の期間は13日間しかなかったことになります。関東地方でも梅雨明けは6月27日頃とのことでした。そして恐るべきは、群馬県伊勢崎市で6月25日と6月29日に、最高気温40℃を記録したことです。6月に最高気温40℃を記録したのは、日本の気象台の観測始まって以来、初めてのことだそうです。そのため梅雨明けと同時に、熱中症対策が叫ばれ始めました。「てるてニュース7月号」は熱中症対策の特集です。

毎回お知らせしていますが、「てるてニュース」の実物をほしい方は、鑑石園高齢者地域支援窓口の渡辺までお電話ください(TEL0545-52-0085)。メールでPDFファイルで送ることも可能です。なお、滝川福祉センターには、いつも数枚置いてあります。